皆さまから多大なるご支援をいただき、府議会議員として10年目を迎えることができました。昨年度より、新しい会派を構成し、第二会派として議会活動を行なっております。会派の方針は「府民の皆様の声に耳を傾け、政治家目線ではなく府民目線で、批判ではなく、しっかりとして政策提言するスタイルで新しい京都を作る」です。昨年度は、定例議会ごとに府民の皆様の意見を政府に対し意見書として議案提出してきましたが、残念ながら可決までに至っていません。今年度も、意見書の提出し、他会派の賛成も得て、府民の皆様の声を政府に届けるよう活動してまいります。 さて、能登半島大地震の復興状況です。7月半ばに、妻の実家のある輪島市南志見地区に行ってきました。率直な私見ですが、輪島市内は、発災から7ヶ月も経っているのにほとんど復興が進んでいません。能登半島の他の地域も同じ状態ではないかと思います。道は凸凹で、崩壊した家で道路が塞がれている。山は崩れ、河川を堰き止めたダム湖の状態が多くある。車で移動している時もどこを通っているか分からないくらい、これまで見慣れた景色と異なる状況でした。多くの家は、倒壊したままの状態です。 私は、阪神・淡路大震災の際、神戸市東灘区で被災しましたが、能登半島大地震より神戸市の復興が随分早かったと実感しています。また、驚いたことに、仮設住宅はとても狭いです。単身世帯で、4畳半一間、廊下脇にキッチン、風呂、トイレの間取りです。輪島市副市長にお伺いしましたが、国が定める規格で大きくできないと言っておられました。一次避難所に避難している方も、まだ8,000人もいらっしゃいます。よく言われていることですが、日本は、大きな震災を何回も体験しているにも関わらず、災害対応が改善されていないと感じます。京都府だけの課題ではありませんので、府を通じて国に対しても働きかけてまいりたいと思います。 この他にも、取り組むべき課題はたくさんありますが、それぞれの課題に対して、より具体的に取り組みが進むように、皆さんの意見も伺いながら、府に対して提案できるように全力を尽くしてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。